ディスカバー鹿児島キャンペーン

新型コロナウィルスによる観光関連業の消費減退を回復させるべく、鹿児島県が県内在住者を対象に始めたキャンペーン「ディスカバー鹿児島」は、一人あたり最大1万円まで宿泊費を補助する仕組み。電話やネットの窓口がものの数秒で終了してしまう人気ライブ並の入手倍率でしたが、最終受付1日前にネットで申し込んでみたらサクッと取れたので、最終日も娘の名前で申し込み、2万円分の宿泊クーポンを確保しました。

 事前にPeatixというアプリの導入とアカウント登録が必要ですが、チケット枚数の選択欄があるのに1枚しか入力できず、2枚以上申し込むなら一度申し込みを済ませてから名前を変えて再度申し込む仕様。どんなに素早く入力しても1日に2枚目を入力する頃には予定枚数終了で申し込み不可。従って機械音痴または不器用な方は電話を掛けざるを得ないのですが、受付開始数分後にようやく繋がっても当然販売終了。このように先着式ではスキル格差が著しいため、二期目以降の申し込みは抽選になりました。

 対象エリアは鹿児島市内、霧島指宿、離島、その他の4種類でしたが、家族と相談して離島枠で申し込み、種子島へ行くことに。理由は子供向けの施設が屋久島より多そう、奄美は渡航費が高すぎるなどでしたが、何よりこれまで私が仕事のついでに観光しまくったので、土地勘が豊富というのが一番でしょうか。また、おそらく屋久島は黙ってても世界中から客が来るであろうし、奄美は奄振補助金があるため、種子島がヤバそうと感じたのもあります。実際に行ってみて、目抜き通りは閑古鳥、観光地でも数名がちらほらと言う、ソーシャルディスタンス取り放題な状況でした。

 このキャンペーンにはさらに紆余曲折があり、県内における新型コロナウィルスの罹患が収まらない事から、2度も使用自粛と対象期間の延期が求められ、止むを得ず当初7/20に押さえていた旅程を直前でキャンセルしたところ、高速船のキャンセル料がえらい事に。8/1という日程も本来であれば自粛対象期間でしたが、このまま要請に従い続けるとキャンセル料ばかり発生し、子供達の夏休み中に行く事が困難であろうと見極めて出発を強行しました。いろんな意見もあるかと思いますが、結果的に行けなくなると本来の意味を失いますし、体調や自衛手段を整えて自己責任で行く分には、構わないのではないかと思っています。

 また子供達に種子島宇宙センターの宇宙科学技術館を見せたかったのですが、これまた自粛による見学中止が続いていました。H-2A-F42ロケットが無事に打ち上がって数日後、読み通り8/1から事前申し込み者のみ1時間だけ見学を認めるとネットで告知されたので、さっそく予約の電話を掛け、追加でブルーピース種子島に種子島マングローブパークでのカヤックツアーも予約。翌朝は浦田ビーチでシュノーケリングも予定して、計画を詰めていきます。ほどなく梅雨が明けて、天気予報も快晴続きが見込まれました。後は体調管理だけが課題でしたが特に問題なく、朝7:30発の高速船ジェットフォイル・ロケットで種子島へ向かいます。揺れも少なく快適な90分間のクルーズを楽しんだ後、まずはコンビニ58で朝食とオヤツのアイスを確保。ANKERのワイヤレススピーカーでお気に入りの音楽を流しつつ、種子島ドライブのスタートです。

 とりあえず雄龍・雌龍の岩と千座の岩屋を見学。特に千座の岩屋は干潮時でないと入れないためこの時間になりましたが、時間が押して早くも小走りでの見学に。ロケットの丘で記念写真、種子島宇宙センター内を一通り回って、宇宙科学技術館では検温とアルコール消毒後、ショップも含めて11:30-12:30のみ見学。長女の名前は生まれる10日前に打ち上がった赤外線天文衛星あかりから、長男の名前は満身創痍で帰還した小惑星探査機はやぶさから取りましたが、宇宙飛行士のなり方というパネルに食い付く子供達に、将来を期待しちゃいます。また見学再開に対する感謝の気持ちとして、HTV9搭載のH-2Bが上がった軌跡の写真を四つ切りフォトパネルで差し上げてきました。どこかに飾られていたら嬉しいですね。

 ランチは移動中に偶然見かけた、宇宙科学技術館から車で五分、茎永郵便局近くのおかざき商店で濃厚豚骨の宇宙ラーメン¥1000を頂きます。カラフルなあられをちりばめて銀河に見立てた工夫もさることながら、麺も具材もたっぷりで美味しく、大当たりでした。家族が食べた醤油や味噌ラーメンも絶品。味付けだけでなく看板やメニューにも、店主のセンスが光りますね。種子島のメシは大体間違いない。

 次に種子島マングローブパークへ移動し、カヤックツアーの準備。私が奄美大島に行く度にカヤックで遊んでくるので、家族が連れてけと言ってましたが、ようやく夢が叶いました。日焼け防止のためつば広の帽子に長袖長ズボン。飲料とカメラを防水バッグに入れて、昨年の笠沙恵比寿と同じく妻と娘、私と息子に分かれました。漕ぎ方自体はみんな慣れていましたが、川の流れに逆らったり座礁からの脱出など、自然相手の難しさを学びつつ、ゆっくりとツーリング。マングローブの泥炭地では息子の足がはまって抜けなくなる事故が起きましたが、ガイドさんと二人がかりでなんとか脱出。トビハゼとカニを追いかけつつ、淡水と海水が混ざった汽水域の特徴を学びながら、楽しく過ごしました。

 その後は私の希望で男淵・女淵の滝をNDフィルターでスロー撮影し、宿の井元へチェックイン。ディスカバー鹿児島キャンペーンのクーポンは赤色のQRコードで送られてきますが。それを提示して無事2万円の割引。不足分に¥650を現金で払うと、用意されていたのは20畳の大広間!さっそく無料の洗濯室を借りて洗濯機を回し、夕陽を撮影後にCafe南帆でディナー。噂で聞いていた人気店に初めて行きましたが、種子島と言えばハンバーガー!と頼んで出てきたのが、いわゆるハンバーグ定食のライスがバンズになっただけの、超豪華版!一応組み立てましたが、いろいろデカすぎて崩れそうだったので、上品にナイフで切り分けました。もちろんジューシーでたまらない美味さです。そして私たちの人数分ちょうどでハンバーグが品切れというタイミングも絶妙で、古民家での幻想的な宴が、今日の体験を反芻させるかのようでした。

 家族を宿に送ったのち、近くの海水浴場で最後のネオワイズ彗星を撮りに行きましたが、満月に近い状態の月明かりでは昼間のように明るく、彗星の核しか写らずに撃沈。風が強く簡易三脚かつレリーズ忘れた中でしたが、まぁうまく行きすぎるのも面白くないので、充分満足です。

 翌朝は超早場米を誇る種子島産の新米をたっぷり頂き、チェックアウトからの浦田ビーチへ。シュノーケリングもガイドに任せるべきだとは思いますが、昨日のカヤックが¥25Kほど掛かっていたため、ガイドはジョージで我慢。装備は私のフィンとマスク(度入り)、シュノーケルの三点セットに、娘用のマスクとフロート、息子用の箱メガネ付きフロートで万全と思いきや、なんと子供達は海水浴自体が初体験だそうで、波打ち際ですら怯えております。それでも水族館のような光景を見せるために、準備運動や危険なシーンでの対応などをレクチャーし、浅瀬でシュノーケルでの呼吸と排水を練習。手を引いてリーフへ向かいました。

 息子は水泳を習っているので、バタ足でどんどん進んでいましたが、娘はあまり泳ぎが得意でなさそう。ましてや最初に選んだ浦田ビーチ右手のリーフは波が荒く、水中も泡が多くてあまり環境がよろしくない。ただ波に抗うだけの状態になってきたので、一度休憩して今度は左手のリーフへ移動しました。こちらは見事に波が静かで、足が付く深さでも大量のサンゴや熱帯魚の群れに遭遇!ニモ(クマノミ)やら見られて子供達も感激していたので、そのうち3点セットをねだられるかも。本土では坊津あじろ浜あたりでシュノーケリングができるそうです。ちなみにカキ殻で手足を切る事が多いので、ゴム手袋とウォーターシューズも付けさせたのは正解でした。

 子供達を着替えに行かせている間にフロートの空気抜き(意外に大変だった)や装備の砂を落とした後、せっかくなのでドローンもワンフライト。PLフィルターのおかげで海が綺麗に映っているようでしたが、ロストや水没が怖かったので軽めに引き上げました。ランチに風車のパスタとピザ、カツカレーなど頂いて、充実の種子島から14:30の便で離脱。おもてなしの準備は万全にも関わらず、客が来ない!終わりの見えない悪夢の中でも気丈に振る舞っていた観光関連の皆様の笑顔は、忘れられなくなりそうです。

 鹿児島に着いてほっと一息付いたのも束の間、車の鍵を出そうとしたら紛失に気づき呆然となりましたが、旅客ターミナルで荷物をひっくり返したら、奇跡的にカメラ等の小物を一括りに入れた袋の中に混ざっておりました。危うくJAFやら再発行やらで大枚が飛んでいくところでしたが、ひとまず大団円を迎えられたのも、ディスカバー鹿児島キャンペーンのおかげでしょう。ウイルスの罹患は怖いですが、ウイルスに関係ないところで、生活に苦しんでいる観光・旅行関連の方々。こちらも災害レベルの援助が必要だと思います。健康で懐に余裕のある方は是非とも、思い出のあの場所や身近な街から、新たな魅力を掘り起こしに出掛けてみてはいかがでしょう。そんな闘い方、生き様も魅力的だと思います。また家族で行けたらいいなぁ。

Joji Ikeda

この記事を書いた人:

プロフィール

2003年に個人事業を開業。

出来ること

パソコン・ネットワーク環境構築、保守等
プロフィールおよびロケ撮影等(写真・動画・空撮)
アウトドアレジャー体験等

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