御礼、南日本写真展を終えて

第50回南日本写真展。全紙3点出品したうち1点が入選し、昨年に引き続き南日本新聞に名前が載りました。ただそれだけではどの作品が入選したか分からないので、展示期間中に確認せねばと思っていたところ、先に閲覧した方から「素敵な建物の写真!」との感想が届きました。てっきり別の作品が入賞すると思っていたため、興奮で心拍数が増したほどです。

 その作品は、鹿児島県伊佐市にある曽木発電所遺構を逆光で写した「湖底の城」で、昨年参加した見学ツアーでの撮影でした。現在は閉鎖され冬季は水没するため、水の枯れた夏期に伊佐市などに申請しないと見学できない貴重な場所ですが、昨年の夏に幸運にも月に二回チャンスがあり、最初は家族で、2回目は素晴らしく造形の優れたコスプレイヤーさんを撮影。あまりの出来栄えに未だ現像が終わっていないほど(怠惰)ですが、良い思い出となりました。

 また今年の写真展は、新型コロナウイルスの影響で一度延期になりました。延期前の締め切りに合わせて、昨年特選受賞直後に撮ったこの作品をプリントしていましたが、搬入日が延期と分かったため、押さえで作品を2枚追加。一枚はありふれた構図ですがお気に入りの「霧島の秋」という作品で、もう一枚は最後のISS補給機こうのとりを乗せたH-2Bロケット9号機の光跡を撮った「有終のB」。正統派風景とレア画像でどれかが入賞するよう謀った結果、思惑は外れ、結局最初に選んでいた一枚だけが入選。今年は50回記念なので入賞は悲願でしたが、一応あがいた甲斐はあったのでしょうか。正直ロケットが入賞すると思っていましたが、昨年同じような作品があったので却下されたようですね。

 2回ほど展示作品を見に行きましたが、ギャラリーは年配の方が多く、写真教室の生徒さんが数多く入賞しているようでした。記念大賞はじめ数点受賞された山崎さんは、以前かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会を桜島の溶岩なぎさ遊歩道から撮ろうとした時に隣で撮影させて頂いた思い出があります。この方は知り合いも多いし随分こなれていらっしゃるなぁ(ただもんではない)と思っていましたが、やはり結果を出していらっしゃる写真家でしたね。そして一緒に入賞した写真仲間と偶然会えましたが、展示の楽しみは作品について意見を交わしたり裏話を聞いたりすることが最も魅力的だなぁと、改めて気付かされました。

 さて、二年連続入賞を踏まえて思った事があります。ズバリ南日本写真展に入賞する方法ですが、このコンテストに限らずよく言われるのが「審査員の好みを狙う!」事。入賞作品は自然、人物、花、動物、産業、伝統行事、スナップなどあらゆる被写体からまんべんなく選出されていましたが、モノクロ作品は審査員好みである事は明白でした。とりわけ「目を引く被写体」はアツイ。珍しいシーンやひと目で意図が分かる作品はポイント高いです。千点以上も審査するので、「プリントサイズが大きい」事も影響します。プリントサイズ拡大はお金を掛ければ可能ですが、作り込む作品にはとにかく観察力・瞬発力・探究心が感じられ、ざっくり言うと日頃何気ない景色から感じる「感性」をベースに、イメージを膨らませてしっかり準備してベストタイミングを測り、写真機で切り取る技術が必要。感性を鍛えるには写真に限らずいろんな芸術に触れて自分なりに咀嚼し、自分にお題を課して作品作りを練習するなど工夫が必要と思われます。より良い機材も確率は上がるかもしれませんが、肝心なチャンスに使いこなしてこそ。入賞作品を模倣して撮ってみるのもありでしょう。

 前回も今回も、これはイケる!と思って出品して結果が出ました。つまり僭越ながら、どんな方向性の作品が入賞するかの感覚はつかめつつありますが、それが撮れるかどうかは別問題と言ったところでしょうか。ただ朝晩常にカメラを抱えて走り回るのが全てではなく、在宅でも日常をサッと切り取って入賞される方が確かにいらっしゃいます。自分の長所は多趣味なことなので、登山、ウォータースポーツ、スカイスポーツなどを嗜みつつ、いずれ誰も見たことのない世界を切り取れれば幸いですね。機材は関係ないと言いつつ、レンズやストロボを新調した事も付け加えておきます。結論、写真展入賞はお金持ちが有利!?

Joji Ikeda

この記事を書いた人:

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2003年に個人事業を開業。

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