アラハンチャレンジ4th(中編)

雲取山への道のりですが、駐車場から少し歩いた道路の左手に登山口が現れ、尾根伝いに細い山道を登って行きました。平将門が逃避行に使ったなどの伝承もある古くからの道ですが、山頂まで綺麗に整備されており、沿道に広がる立ち木は間伐され、首都圏を支える水瓶の濾過装置としての役割を果たしています。途中まで小屋跡が数軒ありますが、まさに竈門炭治郎が住んでいたあばらやを思わせる佇まい。そして熊が出没するそうなので、鬼伝説はおそらく熊がモチーフだったのでしょう。なんでも雲取山荘のスタッフが熊と戦って撃退したんだとか。道理で登山者の熊鈴所持レベルが高い。

 勾配は比較的なだらかですが道幅は狭く、離合する時は予め退避場所を確保して行き交わないと滑落しそうになります。岩稜ではないので少々落ちても擦りむくくらいですみそうですが、標高が上がるほど勾配がエグくなり、私のザックのように立ち木や切り株ぶち当たって大怪我する可能性は大いにあります。私が登った鴨沢口と反対側の埼玉県三峰神社口には、一箇所だけ絶対に助からない滑落注意ポイントがあるそう。まぁこれまで登った山でも即墓場な場所はいっぱいあったので、せいぜい気をつけて危機管理を行うのみですね。

 正午ごろ到着した七ツ石小屋がちょうど中間地点だそうですが、ハプニング続出でかなり時間をロスしたので持参したおにぎりとピザで簡単にランチを済ませて、再び登り始めます。今日の目標は富士山撮影ですが、日没までに山頂に着けば良いのでペースを乱さず、小幅で着実に歩みを進めました。杉の森を抜けてブナ坂と言う稜線に沿った並木道が眺望ポイントのはずですが、曇っていてあまり景色が見えませんでした。そこから何度かジグザグ道で標高を積み重ね、15:30にようやく山頂に到着!うっすらと遠くに佇む富士山も確認できたので、達成感はひとしおでした。

 山頂は山梨と東京、埼玉の境界だそうですが、三つの由緒正しい三角点が、地形の重要さを表しております。今上天皇も三回登られたそうですが、皇太子時代に寄稿した雑誌で「登山の良さは、一歩一歩だけに集中できる事」と仰っていたそうで、生まれながらにして国民の象徴となるべく教育を受けて来られた陛下にとっては、唯一自分だけと向き合える貴重な時間だったのではないでしょうか。私も登山が好きではないはずでしたが、痛みを抱えて登り始めても、なぜか下山後には精神的に充実し、腰痛などの痛みが取れ、体重は確実に減ります。新鮮な酸素を取り込み、普段使わない筋肉を再生して、心身ともにリフレッシュできた事が理由ではないでしょうか。

 さて、17:00に予約した雲取山荘(1泊3食¥9500)に到着。チェックインと説明を聞いてから靴を脱ぎ、ザックを下ろすと開放感に浸れます。ほぼ満室という盛況でしたが、2階の大部屋は2畳ごとにビニールで仕切られ、ぱっと見野戦病院のような物々しさ。普段であれば寝袋が隣人にぶつかるほどの過密さのはずでしたが、皮肉にもコロナのお陰で布団一枚分のスペースをゆったり確保できました。17:30の夕食はハンバーグ定食。ネットで調べると献立はこれしかないようですが、レトルトのハンバーグが日本一美味く感じるシチュエーションなので何も問題ない。ご飯は食べ放題だったので二膳頂きましたが、大きなガス釜で炊いたキャンプ飯っぽい炊き方も好みでした。疲れですぐに眠れるかと思いきや興奮の方が先に立ってなかなか寝付けず、登山開始後初めてLTEがガッツリ入ったため、ネットを存分に楽しみました。

 翌朝は5:30にシャケ定食を頂きましたが、これがまた美味い!日本一美味いシャケ定食かもしれません。おかずの種類が多すぎたので、ご飯は大盛りでお代わりしました。お土産に¥1000の熊鈴を買って、頼んでおいたお弁当を受け取って06:00に出発。1時間ほどで再び雲取山頂へ到達しましたが、すっかり雲の中に囲まれて景色は皆無。今日は無事下山する事が目的なので、トイレだけ済ませてさっさと高度を下げます。続きは来週~!

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2003年に個人事業を開業。

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